ツーっと、私の頬にも涙が伝う。


もらい泣きなんかじゃない。


本当に苦しいの……。


胸が苦しいの……。


「悠里……、ごめん…っ、今日は……帰って……っっ」


苦しくて苦しくてたまらない……。


一人になりたい……。


「あ…い……?」


悠里の体温が離れていく…。


「愛…何で愛まで泣いてるの……?」


「…っなんでもない……っ。ごめ……帰って……」


涙を見られまいと枕に顔をうずめる。


「愛……。…じゃあ……またね…?」


「ん……」


悠里が去っていく足音。