私、冷の嫌いなタイプの女なんだね。


何でかな。


少し胸が痛い。


病気の痛みなのかな。


だったら、近藤先生に話さないといけない。


でも、それでまた退院が延びたら…?


それこそ、本当に〝貧血〟で通せないよ…。


先が見えない不安。


どうなるかわからない恐怖。


カタカタ……


「………」


指先が微かに震えていた。


私は、冷に気づかれないように、ソッと布団の中に手を潜り込ませた。


「あ、お前メアド教えろ」


冷が、いつの間にかスマホを取り出していた。


「うん…」