「ごめんね、愛……。お母さん、もう余裕ない…。ごめん、また来るから……。別に…帰りたくなかったら帰って来なくていいから…」


お母さん……?


「待って…─」


お母さんは、私の声を無視して病室から出ていってしまった。


「お母さ…ん……」


何でこうなるの……?


何で……?


お母さんを傷つけるつもりなんてなかったのに……。


どうやって伝えればよかったの…?


私のSOS。


寂しいっていうSOS…。


私とお母さんの間にあった絆、繋がりは、こんなに脆いものだったんだね……。