悠里が陽菜先輩の元へ走るから、私も走る。


「こっちは、私の親友の松永愛です」


悠里が私を紹介してくれたから、軽く頭を下げる。


「愛ちゃんね。よろしく。私は鈴木(すずき)陽菜。陽菜先輩って呼んでくれていいからね」


陽菜先輩は、優しそうな笑顔で言ってくれた。


「射的やってるからやってってね~」


射的に目を向けると、景品には小さなぬいぐるみや、お菓子など、いろいろある。


「悠里、勝負しよ!」


「いいよ!多く景品とれた方が勝ちね」