「……い、愛?」


「あ…ごめん」


悠里の腕を掴んだままだった。


「どうかした?」


「ううん。やっぱ違うところ行こっか」


心臓の悪い私はお化け屋敷には入れない。


「そうしよ。3年生のお店行かない?先輩から誘われてるの」


「いいよ」


悠里に連れてこられたのは、中庭。


「悠里ー!こっちこっち!」


ショートカットの先輩が手を降っている。


「陽菜(ひな)先輩ー!!」


陽菜先輩って名前らしい。