「うわ、美音だけクラス離れたね。」

『最悪だぁ……』




まぁ仕方ないっしょ。と笑いながら
言ってくるのは親友の 岩瀬 愛 。


今日は入学式!で気分もいいはずが
クラス分けで仲がいい人が誰もいなくて
絶賛落ち込み中な私 鈴川 美音 。





「ほら美音!入学式参加しなきゃ!」


そう言って愛は私の手を取って走りはじめた。



『はぁ……。』



憂鬱な気分のなか足を進めた。