「そんな否定することないのにーっ!」



せっかく紗枝ちゃんが言ってくれたものの、事実、
私は自分のことを可愛いなんて思ったことない。
全力で否定させてもらった。



ーキーンコーンカーンコーン....



授業前の予鈴が鳴り響いた



「わっ、もう、授業だ!自分の席に戻るねっ
また後でね!!」




そう言って、紗枝ちゃんは手をヒラヒラさせながら
自分の席に戻って行った