前作は没作だったんで、今作から書くことにしました。
なので、前作から少し文を抜きながら簡単に紹介したいと思います。
<始まり>
2007年4月。新学期が始まったばかりの、桜の咲く頃になりました。
私の名前は岬 怜。ごく普通の中学生。
そして今、この学校で一番暇と言われている歴史の授業をしているところです。
晴天の窓の外を見ながらボーッとする私。
(早く終わんないかなぁ~・・・次理科だし移動めんど――)
バンッ!!
私はたった今、有り得ないモノを窓の外で見た。そしてそれに驚いて机を勢いよく叩いて立ち上がった。
「ん?どうした、岬。」
「う・・・嘘でしょ・・・」
「岬?」
私が見たモノ・・・それは・・・
「今確かに・・・人が落ちて・・・」
「えぇ!!?」
前の席の親友、那美が私の言葉に驚いた。当然だ。人が落ちるということは、もしかしたら――という考えになる。
私は真っ先に教室を飛び出し、教室の真下にある玄関に向かった。
(あれは絶対人だ。間違いない。人の形をしていたもの。鳥とかそんな大きさじゃなかったし!)
玄関に着くと、そこは砂嵐で何も見えなくなっていた。
(さっきまですごい晴れてたのに!!なんで急に――)
ガシッ
「キャアッ!!」
何かに腕を掴まれた。でも砂嵐で周りが見えず、何に掴まれているかわからない。私は一気に恐怖感を抱いた。少し背中がゾクッとする。
「放し――」
「見つけた。」
「・・・へ?」
「岬 怜。」
透き通った少し低い声。私は掴んでいるヤツが男と確信した。
「だ、誰・・・!?」
「俺の名は――」
「銀翼の使徒、慶藤 夾。」
その瞬間、砂嵐が止み、その男の姿が露わになった。
銀色の髪、緑色の瞳―――――銀色の翼。
「きょ・・・う・・・」
私は気を失い、その場で倒れ、それからの記憶は一切無い。
目が覚めると、いつのまにか自分の部屋のベッドで寝たいた。
なので、前作から少し文を抜きながら簡単に紹介したいと思います。
<始まり>
2007年4月。新学期が始まったばかりの、桜の咲く頃になりました。
私の名前は岬 怜。ごく普通の中学生。
そして今、この学校で一番暇と言われている歴史の授業をしているところです。
晴天の窓の外を見ながらボーッとする私。
(早く終わんないかなぁ~・・・次理科だし移動めんど――)
バンッ!!
私はたった今、有り得ないモノを窓の外で見た。そしてそれに驚いて机を勢いよく叩いて立ち上がった。
「ん?どうした、岬。」
「う・・・嘘でしょ・・・」
「岬?」
私が見たモノ・・・それは・・・
「今確かに・・・人が落ちて・・・」
「えぇ!!?」
前の席の親友、那美が私の言葉に驚いた。当然だ。人が落ちるということは、もしかしたら――という考えになる。
私は真っ先に教室を飛び出し、教室の真下にある玄関に向かった。
(あれは絶対人だ。間違いない。人の形をしていたもの。鳥とかそんな大きさじゃなかったし!)
玄関に着くと、そこは砂嵐で何も見えなくなっていた。
(さっきまですごい晴れてたのに!!なんで急に――)
ガシッ
「キャアッ!!」
何かに腕を掴まれた。でも砂嵐で周りが見えず、何に掴まれているかわからない。私は一気に恐怖感を抱いた。少し背中がゾクッとする。
「放し――」
「見つけた。」
「・・・へ?」
「岬 怜。」
透き通った少し低い声。私は掴んでいるヤツが男と確信した。
「だ、誰・・・!?」
「俺の名は――」
「銀翼の使徒、慶藤 夾。」
その瞬間、砂嵐が止み、その男の姿が露わになった。
銀色の髪、緑色の瞳―――――銀色の翼。
「きょ・・・う・・・」
私は気を失い、その場で倒れ、それからの記憶は一切無い。
目が覚めると、いつのまにか自分の部屋のベッドで寝たいた。