あの日に約束した花は…


分かったことがある

1、留美ちゃんは、虐められている

2、この教室の女王は早川 桜(はやかわ さくら)

3、また、王は鈴井 虎(すずい とら)

4、この二人は付き合っている

つまり、この二人がこの教室を操っていることになる……

この二人に気に入られなかったら最後…になるらしい

それにしてもあいつらのやり方エグいなぁ

自分でやらず、他の奴らにやらせるなんて……

とても、中学生がやることとは思えない

グチャ……バキ……バシッ……ガシャーッン…

あぁ…とても痛そうだ
でも、僕は助けない

弱虫だから?僕も虐められるから?

違う







僕は虐められてる人を見ると凄く興奮してしまうんだ………
この事が分かったのは僕が6歳の時

僕は周りの子供達とは違い何故か現実的だった……

それが原因なのか叔母は僕を嫌った

叔母「何であんたはこんな子を産んだの!??子どもっぽい所もない!!役に立たない!!こんな子捨てなさい!!」

子どもっぽくない?あぁ、確かに子供っぽくないさ………でも、なぜ捨てられなきゃならない……!!それはお母さんが決めることだ……!!
きっとお母さんは僕を捨てないでくれるはずだ…!


そう思ってた

いや


願ってた


母「は、はいッ……すいませんでした…!!す、捨ててきます……ウッ……グズッ…」

え……………?じょ、う、だんだよ、ね?

ねぇ、母さんいつものように笑顔で冗談だって言ってよ……!!ねぇ………!!なんで??なんで???そんな冷たい目をしているノ?ネェ?











モウボクハ、”イラナイコ”トイウコトデスカ?
叔母「だったら、早く追い出しなさいよ!!」

バチンッ………バキッ!

あ………母さんが殴られてる………

守らなきゃ…

あれ……?

























なんで僕笑ってるの?……

叔母「な、何よ!!この子笑ってるわ!?気持ち悪い!!さっさと出てけ!!」








外は雨だった

ひどい雨だ

泣きたいのはこっちなのに

ならなぜ

泣くのではなく

笑っている?

僕は自分がワカラナイ

僕は自分がコワイ

僕は自分がキモチワルイ

雨のせいなのか、精神的に問題があるのか

わからないが

僕は倒れた
すると、綺麗な白い花が見えた…

その花は、僕に笑ってるように見えた


あぁ、僕もこの花のように愛想が良ければ、笑顔が作れればこんなふうにならなかったのだろうか?


だったら僕は………



僕は眠ってる間に施設の優しい人に拾って貰い、施設に入ることになった
那月「そんなにびしょびしょになってどうしたの?それに親はどうしたの?」

起きると早速質問された

『…………親にすてられた』

すぐに分かった

何がって

僕を拾ってくれた人だ


この人だ

優しい目

優しい声

優しい言葉

優しい顔

このすべてが嬉しい…













なんて、思うはずがない







逆に憎いと思ってしまう


そんな優しい目、声、言葉、顔

なんで出来るの?



ずるいずるいずるい




わがままだって分かってる………!!!

でも、憎いんだこのお姉さんが…ッ!