あの日に約束した花は…

僕に向けてではないとすぐに分かった

なぜなら

留美という名前の女の子が唇を強く噛み締めでいたからだ…

僕は何故だろうと思ったが、聞けなかった…

『えっと…………留美?ちゃんだよね?よろしくね!』

彼女はピクリッと反応した

留美「えぇ…よろしく…」

思ったことがある

なぜ咲希先生は留美ちゃんの事を

”髪の白い子”

という特徴だけを言ったのだろう?

他にも髪の長さや窓際の子など

色々あったはずだ

咲希先生には目をつけてく必要がある

咲希「では…!実くんに質問をしましょう!」

別に質問なんてされなくていい

というか、されると困る

桜「はーいはい!実くんってぇ、留美ちゃんの事どう思ってる♥」

少し口調にイラッとしたが

答えることにした

『別に?何とも?』

これがベストな答えだろう

桜「ふーん(ニヤリ)」

桜「じゃあ、留美ちゃんの髪が白いことはぁー?」

はぁ、やっぱり

また白い髪のこと

留美「………ッ」

『別にいいんじゃないか?人間全員同じだったら怖いし』

桜「へー、実くんってぇ”子供ぽくっないね”」
うるさいうるさいうるさい

何がわかるお前に…!!

僕の何が……!!

咲希「じゃあ質問はこれで終わりっ!」



分かったことがある

1、留美ちゃんは、虐められている

2、この教室の女王は早川 桜(はやかわ さくら)

3、また、王は鈴井 虎(すずい とら)

4、この二人は付き合っている

つまり、この二人がこの教室を操っていることになる……

この二人に気に入られなかったら最後…になるらしい

それにしてもあいつらのやり方エグいなぁ

自分でやらず、他の奴らにやらせるなんて……

とても、中学生がやることとは思えない

グチャ……バキ……バシッ……ガシャーッン…

あぁ…とても痛そうだ
でも、僕は助けない

弱虫だから?僕も虐められるから?

違う







僕は虐められてる人を見ると凄く興奮してしまうんだ………
この事が分かったのは僕が6歳の時

僕は周りの子供達とは違い何故か現実的だった……

それが原因なのか叔母は僕を嫌った

叔母「何であんたはこんな子を産んだの!??子どもっぽい所もない!!役に立たない!!こんな子捨てなさい!!」

子どもっぽくない?あぁ、確かに子供っぽくないさ………でも、なぜ捨てられなきゃならない……!!それはお母さんが決めることだ……!!
きっとお母さんは僕を捨てないでくれるはずだ…!


そう思ってた

いや


願ってた


母「は、はいッ……すいませんでした…!!す、捨ててきます……ウッ……グズッ…」

え……………?じょ、う、だんだよ、ね?

ねぇ、母さんいつものように笑顔で冗談だって言ってよ……!!ねぇ………!!なんで??なんで???そんな冷たい目をしているノ?ネェ?











モウボクハ、”イラナイコ”トイウコトデスカ?
叔母「だったら、早く追い出しなさいよ!!」

バチンッ………バキッ!

あ………母さんが殴られてる………

守らなきゃ…

あれ……?

























なんで僕笑ってるの?……