しゃ……社長が私のことを!?

いつから?

いつから社長は、私のことを好きに
なってくれたのだろうか。

「実は、前から気づいては、いたんだ。
君のこと……」

「えっ……私を?」

そんな前から……。

心臓の鼓動が早くなっていく。

「うん。いつも一生懸命に掃除を取り組んでいる姿や
周りに笑顔で挨拶をしていて凄いなぁ~と思って。
それに笑顔が…可愛いなって」

「泣きながら廊下を拭いていたとき……悪いけど
チャンスだと思った。
話しかけられるチャンスだって。
今回だって、この婚約を取り消したかったんだ!
だから正式に俺の方から君を皆に紹介をしたくて
招待をしたのに……すまなかった」

社長は、自ら頭を下げてくれた。

それは、衝撃的で驚かされることばかりだった。