「お前、俺に何したかわかってんの?」

「襲った。ていうか、キスしただけだよ」
あたしは、小指を親指と合わせて遊んでいた。
先生は、髪の毛をクシャクシャとすると、あたしの頭をグイッと引っ張った。

「ちょ、先生ぇ、何して…?」

「キスしてみる」
突然の先生の一言で、あたしは、先生の手を振りほどいた。

「何しようとしてんの?教師のくせに…!」

「お前だって生徒のくせに…」

「ごめんって謝ってるじゃん!!」

先生は、あたしの肩に手を回した。
ギュッと肩を持たれ、動けなかった。