「あたしも先生が好き!!!」

「うん…」

プルルルル♪
「うわ、また雪だ。ごめんな‥」

「いえ、いいですよ」

『ちょっと!!あんた、浮気してんの??』
先生の電話からそんな声が聞こえた。

…あたしは一気に不安になる。
足がガクガク震えた。


「はぁッ??してねぇし‥雪、俺たちはもう関係ないよ、じゃあな」

『…あたし…今、後ろにいるよ??』

え…

そんな声が聞こえて、あたしは後ろに振り返った。
そこには一人の美人な女の人。

ブツッと切れた電話。
先生の彼女さんは、あたしを睨んだ。
そして涙を流す。

「お前…」

先生の目は怒っていた。

「なんなの??!生徒のことがすきだったんだね…そういう人だったんだ…あたしたち結婚の約束までしてたのに…ひどいよ…ひどい!!」

あたしは蹲(うずくま)った。

お腹が痛い。
今、この人たちが喧嘩してるのは全部あたしのせい‥