やっと学校の外に出て、先生の車に乗り込む。

先生の車は、黒いワゴン車。

「乗れよ」

「う…うん」
車に乗り込む。
車の中には、香水と大きなくまのぬいぐるみが置いてある。


あたしは、エンジンをかける先生に聞いた。

「か…彼女からのプレゼントですか?」

「…ああ」

「先生…彼女がいるのに…バカですね…」

「もうその話はするな」「……」