その言葉と声音に詰まる私への熱く燃える想いが、頭頂から体中に痺れるような快感と共に広がり、体中の細胞が光輝いているように
感じられる。


「海斗さん達は、知ってたんだね。類が、浮気してたの」


「……半年前帰国した時、偶然ね。ごめん、黙ってて」


「わかってる。私を傷付けたくなくて黙っててくれたって」


「……うん」


姉御と三人、私が何も知らずに別れられるよう導こうとしてたんだね。