「覚えてる? 眠くて仕方なくて部屋からだけでいいって」


……全く。

私の間抜け面に、見事な呆れ笑いを返却してくる。


「相葉も部屋まで付いて来てくれたけど、男二人に泥酔したように眠る女子の図に"酔わせてお持ち帰り?"な視線くらってさ。ちょい参ったよ」


マジですか? やーん、またやっちまった!

本当に疲れてると、寝ること以外どうでもよくなる時がある。


「すみません! 今日もなかなかの忙しさの上、最近ちょい寝不足で……って言い訳ですね。
本当にごめんなさい」


「こっちこそごめん、笑い話のつもりが。……俺も早くふたりきりになりたかったし、全然いいよ。相葉が、聞こえるように必死に言い訳してたし」