驚きのあまりガバッ! 勢い良く起き上がると、正面の部屋から白いバスローブ姿の先輩が、濡れた髪を拭きながら現れる。

……ここどこ?

ホテルのスイートって感じ?

ヨーロピアンクラシックのインテリアで統一された豪華な寝室だ。


「おっ、起きた。丁度ルームサービス来たとこだから食べよう」


……デジャブ。

京都で再会した夜が再現。

勿論部屋は違うけれど、白いフレンチドアの先のリビングのガラステーブル一面には、美味しそうな料理が所狭しと並んでいる。

もう腹ペコ万歳の私は、一目散に料理の元へ歩き、先輩が隣に座ると同時に手を合わせた。

先輩は、そんな私を見てとても嬉しげに笑っている。

ああ……幸せ幸せ幸せ!

超無限大幸せ~!

隣には、世界一イイ男の微笑み&目の前には、めちゃ豪華な料理。

最っ高!! のバースデーイブ。