途中からどんどん照れくさくなりとても先輩の目見られなくて、少しずつ俯いてしまう。


「なら、今すぐ取ってくれる?」


ちょっぴりからかいを含めた低い声で右横から覗き込む先輩を、恥ずかしさから強く押し返そうと
すると、すぐ腕の内に閉じ込められる。

そのままいとおしむように私の頭に頬を寄せ、もう一度キュッと抱き寄せてくれる先輩に、音が鳴りそうなくらい胸がキュン! として、聴こえそうなほどドキドキが響く。


「昨夜さよならのラインしました」


私の言葉に凄い勢いで離れた先輩は、少し強く両腕を掴み凝視してくる。