好きって言葉こそなくとも、私への確かな想いをぶつけてくれたことが、もう嬉しくって堪らない。

私のこと欲しいって……奪い去りたいって……

あの指輪も狙って落としたなんて、もうキャ~~~ッ!! って力の限り叫びたい!

思い切りガッツポーズしまくりたい気分!


「……いい加減、俺見ながら妄想に浸るのやめてくれる?」


ちょい不満げな声に我に返ると、先輩が目の前で苦笑いしてるのが目に入る。


「妄想じゃありません、回想です。……一字一句漏らさないよう保存中です。少々お待ち下さい」


私の返答に、更に失笑しながらふたりのオデコを軽くくっ付ける。