ー放課後体育館裏ー

拓未「よっ!絶対ここだと思ったよ。」

未桜「拓未くん。ちょっと緊張しちゃって。やっぱり私・・・・」

拓未「大丈夫だって。自信もって。」

そう言ってオレは未桜の頭をポンポンした。

奈子「た、拓未?どうしたの?用事は?」

拓未「奈子。そっちこそどうしたんだよ。」

奈子「先生に頼まれて体育館の用具室の整理しに来たんだけど。これどういうこと?」

拓未「どうって、何もないよ。」

奈子「嘘だ。それに・・・・その未桜ちゃんの頭ポンポンするの止めてくれない?私彼女なんだよ。」

拓未「ごめん。でもこれだけは止めることは出来ないんだ。」

奈子「やっぱりそう言うことだったんだ。わかったよ。」

未桜「ごめんなさい。私のせいなの。」

拓未「わかったよ。最初から説明する。いいよな。」

未桜「うん。」

一部始終を話した。

奈子「そうだったんだ。ごめんね。誤解してた。」

拓未「まぁ、そう言うことだから。秘密にしててごめんな。」

奈子「いいよ。許す。その代わり今日19:00からLINEするから。」

拓未「へいへい。」

ー木の影ー

栗田「・・・・・・・」

ー次の日ー

拓未「おはよう。栗田。」

栗田「お前、どう思ってんだよ。」

拓未「えっ?」

栗田「未桜のことだよ。どう思ってんのかって聞いてんだよ。」

拓未「なんとも思ってねぇよ。オレ彼女いるし。」

栗田「未桜きっと、お前のこと好きなんだよ。付き合ってやれよ。」

拓未「あのなぁ~。」

未桜「拓未くん。おはよう。」

拓未「おはよう。」

頭をポンポンしたあと挨拶をした。

栗田「だったら、それ止めろよ。彼女いるんなら他の女にちょっかいだしてんじゃねぇよ!!」

拓未「ちょっとこい。」

オレは栗田をつれて庭の木陰に出た。

拓未「オレは、この行為を止めるつもりはない。以上だ。」

栗田「ふざけんなよ。オレがどんな思いで・・・。未桜が好きな気持ち押し殺して言ってんだぞ!!」

未桜「止めて。栗田くん気持ちは嬉しいけど答えられないよ。だって好きな人いるから。」

栗田「えっ?」

未桜「えっとね。それは、拓未くんじゃないよ。」

拓未「未桜。栗田なら話してもいんじゃないか?」

未桜「うん。そんそうだね。実はね。」

ー1年前ー

未桜「わ、別れようってどういうこと?」

清武「そのままの意味。別にお前と別れても女に困りはしないしな。」

未桜「待って。お願い別れようなんていわないで。」

清武「そうだな。別れる前にやらせてくれよ?」

未桜「え?」

清武「どうせ初めからそのつもりだったしな。」

そう言って清武先輩は私を押し倒そうとしてくる。

清武「いいじゃんか。なぁ?」

未桜「きゃああああああぁぁぁ!!」

清武「叫んでも誰もこねぇよ。(笑) どうせお前なんかその体以外に付き合う理由なんて無いんだよ!!」

未桜「えっ。」

その瞬間だった清武先輩は吹っ飛んでいった。

2mくらいだったと思う。

えっ?誰?

拓未「あんた。最低だな!!」

清武「いったぇなぁ!!なにんすだよ?」

拓未「こっちが聞きてぇな?」

清武「つうか。お前誰?」

拓未「1ーBの山元拓未だけど?」

清武「オレらは付き合ってんの!!部外者は引っ込んでてくれないかな?」

拓未「関係ないね。あんたは付き合ってるから部外者は関係ないと言う。ならオレは困ってるこの娘を助ける。オレの意思にあんたの意思は関係ない。スジは通ってると思うけど?」

清武「ふざけんなよ!! その女は体以外に利用価値なんてねぇんだよ!!」