夜は冷えるがやはりまだ夏。

日が昇れば、今にでも倒れてしまいそうな暑さだ。

少女はリュックの中をあさった。

リュックの中には少ししかないお菓子や軽い食料。

今までコツコツ貯めたお小遣い。

ボロボロの服が何着。そしてボロボロの帽子。

少女は帽子を手に取り被った。

陽の光をさえぎるために。

しかし陽炎が見えるほどの暑さだ。

ボロボロに所々穴が空いてしまってる帽子では耐えられない。

少女は少ない貯金で飲み物を買うことにした。