暗かった空に光がみえてきた。

強く逞しい光。

朝日がのぼる。

少女は朝日に導かれたように目を覚ました。

「あぁ、眠っちゃってたんだ」

ポツリと少女は言った。

「行かないと」

またポツリ少女は呟いた。

ボロボロのリュックを背負って。

良く見るとボロボロのリュックにはそぐわない綺麗な猫のキーホルダーが付いていた。

少女はふとキーホルダーを握りしめ

また何かを願い、歩き出した。