華奈子ちゃんからの大事な話は、わたしのことを最初から知っていたということ。
模試の会場での話や、入学式に助けてくれた話。

「そういうことだったんだ…!だから、わたし 華奈子ちゃんとずっと前から会っていた感じになってたんだ……!」

「本当にごめんなさい!ひなちゃんを騙すようなことをしてて……」

必死に謝る華奈子ちゃん。

「ううん!むしろ、入学式前から 仲良くなりたいって思ってくれて、すっごく嬉しいよ!ありがとうっ!」

ニコッと微笑むと、ぎゅうっと抱きしめてくる華奈子ちゃん。


「こんなわたしだけど、これからも仲良くしてくれる?……ひな」

少し躊躇ったように、わたしの名前を呼んだ。

「もちろんだよ!こちらこそよろしくね!華奈子っ!」