わたしの頬に涙が伝わる。
止まらず溢れる涙。
「やっぱり、中学の頃の嫌な思い出が残ってるか…。ごめん。会うのつらいよな…」
眉毛を下げて、つらそうな顔をしている 啓ちゃん。
違うの。会えて嬉しいの。ずっと会いたかった啓ちゃんに会えて、嬉しくて泣いてるの。
言葉に出来なくて、ただ首を振るだけのわたし。
「……俺のこと、覚えてる……?」
恐る恐る聞いてくる 啓ちゃん。
忘れたことなんて1度もない。
わたしの心の中、頭の中には、いつも啓ちゃんがいた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…