「ねぇ、覚えてる?ひなちゃん!同じ中学校だった、近藤啓太!わたしが会わせたいって言って人!」


全身が固まった。

ずっと会いたくて会いたくてたまらなかった 啓ちゃん。
模試で見かけて、声をかけたくても勇気がなくてかけられなかった 啓ちゃん。

この大学に入るだろうって勝手に思って、頑張った。

その啓ちゃんが、今 目の前にいる。
確かにいる。
夢じゃない。


「……えっ!ちょっ!大丈夫?ひなちゃん…!?」