「まぁ、いいから、ほら、座るよ!」

そう言って、幼馴染みと“ひなちゃんのことしか頭にない”彼を席に座るように促す。

席順は、ちょうど前から 幼馴染み→“ひなちゃん大好きマン”→わたし だった。

席に座るなり、席に置いてある名前が自分のもので間違ってないか確認をする。


「“ひなちゃん大好きマン”の隣、来ないねー。遅刻かな…?」

チラリと机に書いてある名前を見た。

……!!!!!!

「ちょっと!隣、あの ひなちゃんじゃない!」

小声で話しながらも、バシバシと“ひなちゃん大好きマン”の肩を叩く。

見る見るうちに、彼の顔そして耳までもが赤くなる。

それを、わたしと幼馴染みは笑いをこらえるのに必死だった。

……これは面白くなりそう……!