華奈子ちゃんと、理学部の教室に向かった。
理学部は人数が多いから、2クラスに分かれている。

「そうそう。昨日の入学式でクラス発表されてね、わたしとひなちゃん同じクラスだよ!」

……華奈子ちゃんがいなかったら、クラスすら知らなかった。

「華奈子ちゃぁぁぁん……!ありがとう!」

華奈子ちゃんの手をぎゅっと握った。

「なんのなんの〜♪」

そう言いながら、教室に入った。


ガラッと扉を開けると

「うぉぉぉ!ひなちゃんだ…!」

瞬く間に ひなちゃんワード連発。