それから、わたしたちは、小学校からエスカレーター式で、中学校に進んだ。
小学校同様、県でNo.1の成績を誇る中学校。


中学に入ると君とは、クラスが別々になって
お互い会う機会もなくなって、いつしか話さなくなっていた。

でも、見えない絆で繋がってる気がしていた。

あんなに仲良くて、あんなに一緒にいて…。


けれど、そう思っていたのはわたしだけだったみたい。
中学1年生の8月頃、わたしと同じ部活の、外部から転校してきた女の子と付き合ってるって噂を聞いた。

その子は、ボーイッシュでとてもかっこよくて、女の子からキャーキャー騒がれていた。

ついに君に、彼女が出来ちゃったか~。
ボーイッシュな子が好きだったんだ~
って思った。

私もこの子のことが大好きだったから「2人とも、おめでとう!」
そんな感情だけだった。