依知花の小さな唇に目を奪われる…




「白川くん…」



しらかわ…って



「同じクラスじゃん!?」


「ちょっと、澪春ちゃん声大きいよ〜」


「ごめんごめん」



白川 ゆずる

背が高く、頭が良くて、スポーツが出来る…やつ。

それ以外いいとこ分かんない…



「で、どこが…その…好きなの?」


「まず、はにかんだ笑顔でしょう!
それから、授業中だけのメガネ姿でしょう!それからそれから〜」


「うっ、もういい。十分分かりました」



隣でにまにまする依知花から目を逸らし、白川のいいところを、いちご牛乳を飲みながら上を見て考えてみた。



『わっ!!』


「ゴホッゴホッ…ちょっと、俊稀!」



上を向いた途端、目の前に俊稀が飛び込んできた。


ったくもう!