夏休みが開け、学校が始まってもう一週間が経った。


気持ちが落ち着かないまま、残りの夏休みを過ごし、結局俊稀の部活の練習に付き合うことはできなかった。


今日も退屈でたまらない授業から目を背け、窓の外をみつめる…


毎日、冬汰が居ない現実が理解できなくて泣いてしまうけど、夏休みが明けても学校だけは休まないと決めていた。


冬汰のことを話してから俊稀にも、心配をかけてしまっている。


自分がうじうじしてるから、人に迷惑をかけるんだって、わかってる。


でも…


でも…


うまく笑えないんだよ!

今までのあたしってなんだったっけ…

どんなんだっけ…


普通って何…


わかんないよ…冬汰。