雨音が、聴こえてきた。

少しだけ ひんやりとしているので 布団に潜り込む。
隣で 秋ちゃんが 規則正しい寝息を立てている。

雨音と寝息が、小さなワンルームに響く。

そっと、手を伸ばして 頬を触ってみる。
すると 薄く目を開けた

「ごめんね 起こしてしま……」

秋ちゃんは 私を引きよせ そしてやさしく頬にキスをする。

愛おしさで溢れる

この腕の中は とても暖かい。

永遠に続くものでないと 痛いほどわかっているけれど
いつまでも続けばいい。と願いながら 体を預ける

今のこの時だけは…。