高校2年…長いようで短かった夏休みが終わって、気怠い2学期の午後。


何がきっかけかは分からない。


誰も居なくなった教室でいつものように雑談をしていたら、理貴が唐突に呟いた。 


『俺達ってなんなんだろーなー?』

「へ?」

『や、いっつも一緒にいて、飽きねぇ?』

「………」

『ゆっこ?』

「私はそんな事ないよ?理貴と一緒にいて退屈しない」

『あ、そ。けどなー。俺らもう何年一緒にいんの?なんかこれマンネリってやつ?』