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｢──覇…蒼覇!!｣


っ!?


『また…あの夢か…』


｢蒼…大丈夫？？｣


『ああ…心配かけたな、龍…』


あの夢…夢と言ってもあれは5年前に起きた現実


一族で過ごしたあの幸せは、もう取り戻せない


そして、あれまでは千桜(ﾁｵｳ)と女として生きていた、だが、俺は女として生きる道を捨てた
そして、浅葱蒼覇として、男として生きる道を選んだ


双子の弟、龍夜(ﾘｭｳﾔ)も名前を変え、浅葱龍覇として生きる道を選んだ


浅葱の苗字は父と母の好きな色である浅葱色からとり、お互いの名前は龍は龍夜の龍をとり龍覇、俺は生まれてくるはずだった弟、蒼夜からとり蒼覇と名を変えた


名を変えたのも性を偽ったのもすべてはあの夜から決別するため


あの夜に私たち姉弟は死んで


あの夜に俺たち兄弟が生まれた



そして俺らは復讐の為に表向きは双子の祓い屋、浅葱兄弟として人間の街で生活し、裏では殺し屋として奴らの跡を追っている

巷で俺たちは「蒼龍」と呼ばれているらしい


龍『蒼｡そろそろ時間だよ』


蒼『あぁ、わかってる』