そこはまるで地獄絵図


血溜まりを作り倒れる仲間、家族…


その中に、村長である父と母の姿…


父は心の臓を貫かれすでに事切れていた…


「千桜…龍夜…」


『母上…』


私たちを呼ぶ母の声はいつものように優しかった
しかし、その息は荒く、終焉の足音が間近に迫る


「櫻田門の血筋を途絶えさせてはだめ…よ…」


呼吸が浅い…嫌だ…母上…逝かないで…


「2人とも…生きて…幸せにね…」

『母上…母上!!』


「愛してるわ…」


その言葉を残し、母は息を引き取った…