我ながら、かなりの負けず嫌いだよなー…。


そんなことを考えながら前を見れば、部活仲間が渡良瀬ちゃんを囲む光景が目に入った。


「こんな綺麗な子が1つ下にいたなんて知らなかったなー!」

「よかったら俺達と一緒に回らない?」

「そうそう。女の子がいたら楽しいしな!」


ちょ…、おいおい、まてお前ら!


聞こえてきた会話に、俺は心の中で静止をかける。