────────── 「あ、あれじゃないか?」 「うわ、ギャラリーがいっぱい集まってるよ!」 試合が終わった後、俺達3人は悠久の元に来ていた。 俺達が見ている方向には、沢山の人だかり。 すっげー、囲まれてんなー…。 他の学校の女子達に話しかけられている悠久を見ていれば、愛生ちゃんがゆっくりと言った。 「…今日は、帰ろっか」 予想外の言葉に、隣にいた俺達は愛生ちゃんの方を勢いよく振り向く。