愛生ちゃんは、岬本ちゃんと悠久と色々あって、階段の1番上から落ちて検査入院をしていた。


「…あ、第3クウォーター終わりましたよ」


渡良瀬ちゃんの視線の先を追えば、休憩に入った悠久の姿が目に入る。


「悠久、頑張ってんなー」


「スポーツしてる人って、かっこいいですよね」


「……」


笑顔で悠久を褒める渡良瀬ちゃんに、少し嫉妬したのかもしれない。


俺は気づけば、イジワルな質問で返していた。


「……俺は?」