「はぁ……、最悪…」


「はははっ、まだ顔赤いぞ?」


「誰のせいだと思ってるんですか」


「さぁ?誰だろうなー」


他愛ない会話をしながら俺達2人は教室に向かって歩いて行く。


「悔しい……」


まだ火照る顔を抑える彼女は、そう言って本当に悔しそうな顔をした。


どうやら、彼女はらしくない様子なのに、俺は余裕なのが気に食わないらしい。