視界に映る奇抜な格好の人達を見つけると、 いつかの食堂での会話が蘇ってきた。 「…そういえば、岩崎先輩達のクラスがコスプレやってるんだった」 岩崎先輩……。 心の中で名前を呼べば、最後に先輩と会った時の記憶を思い出す。 「あの時の電話、誰からだったんだろう……」 雅美ちゃんの買い出しに付き合って出掛けた あの日の帰り、先輩は誰かからの電話に慌てて先に帰って行った。