────────── 「んん〜、涼しい風…!」 沢山の人が行き交う中、私は1人、人気のない廊下で窓から入る風にあたって休んでいた。 「戻ったらまたいっぱい働かないとね」 私達のクラスの和装カフェは、最初は何人もいなかった来客者がお昼が近づくにつれ増えていき、今では席がいっぱいになっていた。 視線を外に向ければ、笑顔で文化祭を楽しむ人達の姿が目に入る。 「なんか、コスプレの人が多いような……」