「夕湖、大丈夫だった?
なんにもされてない?」
夕湖と繋いでいた手をはなし、尋ねた。
「ありがとう。
あたしは大丈夫だよ。
あたしよりルカのが大丈夫なの?」
そう気遣ってくれた夕湖に答えようと口を開きかけた時、またしても“おい”と呼び掛ける声が聞こえた。
そう声がした方へ顔を向けるや否や、声の主は息を弾ませたまま言葉を発する。
「お前は助けてもらっといて礼も言えねぇの?」
「そうやで?
霧島ホンマ危なかったやん。
俺らがもう少し遅かったら、殴られてたんやで?」
小うるさい2人が近寄りながら言った。
「頼んだ覚えはないけどね。
でも確かにヤバかった。ありがとう。
それじゃ」
そう言ってまた夕湖の手を取り、歩き出そうとする行く手を遮られた。
なんにもされてない?」
夕湖と繋いでいた手をはなし、尋ねた。
「ありがとう。
あたしは大丈夫だよ。
あたしよりルカのが大丈夫なの?」
そう気遣ってくれた夕湖に答えようと口を開きかけた時、またしても“おい”と呼び掛ける声が聞こえた。
そう声がした方へ顔を向けるや否や、声の主は息を弾ませたまま言葉を発する。
「お前は助けてもらっといて礼も言えねぇの?」
「そうやで?
霧島ホンマ危なかったやん。
俺らがもう少し遅かったら、殴られてたんやで?」
小うるさい2人が近寄りながら言った。
「頼んだ覚えはないけどね。
でも確かにヤバかった。ありがとう。
それじゃ」
そう言ってまた夕湖の手を取り、歩き出そうとする行く手を遮られた。