夕湖狙いの男が馴れ馴れしく夕湖の肩を抱いた。
ソレを見た瞬間、あたしはキレた。
「おまえらウザイ。
飯なんか奢っていらんし。
それよか消えて。そっちのが助かる。」
低い声で呟かれた言葉に、男達は間の抜けた顔を晒した後、ハッと我に却って逆ギレし出した。
「おまえ調子乗んなよっ!?」
そう言ったと同時にガッと胸ぐらを捕まれた。
そんなやり取りを見てオロオロし出す夕湖。
連れの男は全く止める気もないらしく、ニヤニヤ笑いながら成り行きを見てるだけだった。
「調子になんか乗ってない。それはあんた達の方でしょ。
調子こきすぎてウザイんだよ。
さっさと他の女ん尻でも追っかけてこいや。」
当のあたしは意外と冷静で、胸ぐらを捕まれたまま言い放った。
「あぁ?
なめんじゃねぇよクソガキが!」