「どこから行く?」




そう言いながら、さりげなく夕湖を男達から遠ざけた。




夕湖は歩き出しても着いてくる男達を気にしつつ“あそこのパスタが食べたい”と、美味しいと評判のお店を指名した。




「了解。あそこのパスタ美味しいらしいもんね。
あたしもお腹減ったから、行こっか。」




2人の意見が一致すると、列の出来てる最後尾に並んだ。




男達もすぐ後ろに並んで、話しかけるなオーラ全開のあたしにも構わず、話しかけてきた。




「偶然〜俺らもここで飯にしようって言ってたんだよね。
だから一緒しない?」




夕湖狙いの男が親しげに話しかけてくる。




「そうそう。
お昼くらいご馳走するし。」




ウザい。
マジでウザくて苛々してきた。