もう……やだな。


少し出そうになった涙を無理やり引っ込ませた。



「優衣、あんた本当にあの先輩と付き合っているの?」


今、わたしが1番悩んでいることをこんなふうに聞いてきたのは桐生 舞ちゃん。(キリュウマイ)


友達をつくるのが得意ではないわたしに入学式で舞ちゃんが声をかけてくれたのが友達になったきっかけ。


仲良くなったからなのか

もともとの性格なのか


舞ちゃんはずばずばとわたしに言うようになってきた。


「もう、そんなのわたしが知りたいくらいだよ」


前の方を歩いているいちよう私の彼氏である人と可愛い女の先輩を、見ながらいった。


舞ちゃんと別れ大きく深いため息をついてから


わたしは、帰路についた。