そして、
着いた先は、屋上。


ねぇ、覚えてる?

君が最初に告白してきたこと。

そして、その場所がこの屋上だったことを


爽やかな風が吹き付ける中
彼は、冷たく言い放つ。



「話ってなに」


美波
「明後日、一緒に出掛け「は?何言ってんの?」え?」





私の言葉を遮って言った言葉は

とても、残酷だった…









「お前と出掛けるなんてあり得ねぇから
つかさ、彼女面してんじゃねぇよ」




ブチッ

私の中で何かがちぎれた。


美波
「あっそ、彼女面してんじゃねぇよ…か。
今までのも全部お遊びだったんだね。
どうせ私が苦しんでるのを笑って見てたんでしょ!?
もう、私たちは終わったんだ。
さようなら。あんたなんか大っ嫌いよ」


そう言って、屋上を飛び出した。


まだ、頭の中であの言葉がリピートしてる。


『お前と出掛けるなんてあり得ねぇから』


『彼女面してんじゃねぇよ』


涙が溢れて止まらない。

そっか、私はそれだけの女だったんだね。

さようなら。大好き“だった“よ