朝から憂鬱な気分でいると、誰かが話しかけてきた。
美和
「おはよう。大丈夫?…な訳ないよね…」
彼女は、井藤 美和 (いとう みわ)
私の親友。
美波
「おはよう。私は大丈夫だよ?って言えるくらい強ければね…」
そのあと、あははと笑って誤魔化す。
美和
「辛いんだったら、別れちゃえば?」
別れる…か
でも、そんな簡単に出来る事じゃない。
まだ、連が好きなんだ。
彼女と言う特権を誰にも渡したくない、そんな思いがあるんだ。
でも、これじゃあ連を縛りつけることになる。
そこで、ある決断をした。
美波
「ねぇ、美和。私、決めたんだ。
明後日、私の誕生日と付き合って半年の記念日なの。
それを覚えてなかったら、別れることにする。」
そう、その誕生日と記念日の日に最後の期待を賭けることにしたんだ。
美和
「うん。それでって、え!
本当に本気!?
まさか、私に言われたとかじゃないよね?
そういう事は自分で決めるんだよ?」
美波
「ううん、本気だよ。
これが、最後の期待だから。」
私は決めたんだ。
美和、もう
連の事で相談して、困らせないから安心してね?
美和
「分かった。
美波が決めた事なら反対しないよ?
頑張ってね?」
美波
「ありがとう」
そう言って、笑って見せた。