同じ練習メニューを続けて1週間。

練習が終わると、伸びていた選手たちの中には、少しずつ立っていられる人が出てきた。

「彰矢、お前よく立ててるな」

「っはぁ、はぁ…いや、でももう走れないっす」

「くまも、膝は笑ってんの分かるけど、立ててるんだよなぁ」

初めに余裕が出始めたのは、彰矢。そして、くま、響先輩、滝原と続いた。

他の人たちも、徐々に寝転がってる時間が短くなってる。はじめは付いてこれなかった野々村が、再起不能になりながらも食らいついてきた。

みんな確実に体力がついてる。

「立てる人が増えたら、またぶっ倒れるまでメニュー増やすんで」

「鬼かっ!!」

「どんだけ増える予定…」

「でも、確実に体力ついてるって実感してるんじゃないです?特に滝原と、萊先輩」