ついでに凍らせたタオルも1人ずつ渡しておいた。

「はい、マネージャーも」

「ありがとうございます」

「わ、私も?」

「マネージャーだってこんな炎天下で動いてるんです。しっかり水分補給してください」

マネージャーにも注意してほしい。絶対自分のことが疎かになるから。

「そういうお前も気をつけろよ」

「そーだぞ、監督。お前が倒れたら元も子もないからな!!」

特大ブーメランが返ってきてしまった。

とはいえ、それを跳ね除けられる気温でもないので、同じように休憩した。

「さてと、練習再開!」

我先にとグランドに戻っていく選手たちは、上手く休憩を取れたようだ。