翌日から、練習メニューをガラリと変えていく。
あまりの変わりように、選手たちが戸惑うほどだった。
それでも、誰も文句は言わないで練習に取り組む。
それは暗にオレを信じてくれているからだ。態度から見せてくれるのは、正直嬉しい。
それでも、監督として振る舞う時はできる限り、浮ついた気持ちは隠して選手たちと話すようにした。
これはオレなりのケジメ。
「20分休憩!」
声をかけると、急にグランドに倒れ込む選手たち。真夏の炎天下、そんなところで倒れられても困るんだが…。
「みんな日陰入って入って!」
「炎天下じゃ、休めないから」
マネージャーたちが選手たちを叩き起こしてくれたのを確認しながら、持ってきたタブレット状のラムネを取り出した。