そんなこんなで、大会も終わった翌日、あいも変わらずオフなど無視して集まる部員たちにため息をつく。
さてと、“お遊び”はここまで。
オレを監督にさせたこと、後悔させてやる。
「ゆ、雪兎くん。怖いよ?」
「いや?春まで楽しみだなぁって」
「…」
絶句する水城さんを尻目に、自主練に励む選手たちに集合をかける。
マネージャーは手を取り合い、静かに息を潜めていた。
「なんだよ、荻原。今日は自主練だろ?」
「違いますが?今日はオフって言ったんですよ」
「いや、だから自主練を…」
「オンオフのメリハリをつけるためにオフって言ったんですよ!!誰が練習していいなんて言った!!!」
突然の怒鳴り声に選手たちもなにかヤバいと察知したのか、全員背筋が伸びる。